グラス・ハウスの保存に寄付して、草間彌生のオブジェを手に入れよう!
建物の保存と寄付
今日はグラス・ハウスという住宅の話です。
以下の記事でも書きましたが、特に文化的に価値ある住宅をどのように保存していくのかは、なかなか難しい問題です。
アメリカを代表する建築家であり、近代建築の父ともいえるフィリップ・ジョンソンは、先代から莫大な富を受け継ぎ近代の20世紀の建築文化の発展に尽くしてきました。ジョンソンの自邸グラス・ハウスも、近代建築の文化的遺産として保存されています。彼は、2005年に99才で亡くなった。彼は自分がいなくなった後の自邸の使い方をナショナル・トラストと事前に決めていました。こういった住宅の保存方法は理想形のひとつと言えるでしょうが、莫大な遺産によって作られた資産管理財団などがなければ、なかなか難しいでしょう。
寄付金の文化
米国や欧米には、寄付の文化があります。かつては、町の教会などはすべて人々の寄付によって成立していました。教会は、結婚式、お葬式、子供誕生、堅信式など人生の節目となる儀式を行う場所であり、まさに個人と社会を結ぶ儀礼の場所でした。その、個人的生活の延長線上にあるモノ(教会)やコト(ミサ)に寄付をするのは、なんかわかる気がします。個人のものじゃないけど半分ぐらい自分の生活に関わる社会的なもの、個人を成立させてくれている社会への恩返しのような、『社会参加している気持ち』を明確にできる行為なのでしょうね。
グラスハウスの寄付では、1000ドル以上の場合、お礼として草間彌生のオブジェをもらえるようです。オブジェをもらえるから寄付をするということではないけれど、寄付の行為に対して、なんらかの返礼(贈与には返礼はつきものですからね)があるとちょっとうれしいですね。いつまでかはわかりませんが、興味があればどうぞ。
グラス・ハウスの見学
以下のサイトから予約して、グラスハウスを実際に見学に行けます。しかし、見学は春から秋までに限定されていて、冬期は閉館していますのでお気を付けください。また予約は必須なので注意しましょう。なかなか予約できない時期もあるので、行きたい場合は早めの予約をお勧めします。
ニューヨークから、電車でとことこニューカナン駅まで行きます。
それにしても、今はスマホがあるので、どこに行くのもかなり楽になりましたね。店長にとっては、まさにスマホの利用はポータブル地図の活用に集約されます!これさえあれば、どこでもいける!!
!Stamford駅での乗り換えは、注意です。電車の行き先をしっかりと確認しましょうね!
あとは、目の前にあるグラス・ハウス見学用に待ち合せ場所(レンガの綺麗な建物です)から出発です。
ここには、いろいろとお土産ものもあるのでお勧めですよ!
羽田空港で緊急に外貨両替するにはどこが良いか?
羽田空港のおすすめ両替所
みなさんこんにちは。店長のしみずです。海外へ旅に出るときは、両替は必須です。
たとえ、クレジットカードを持っていくにしても日本円から多少は現地通貨に変更して現金を持っていく必要があります。もちろん、行く場所によっては現地での両替レートがかなり良い場合があります。そのため、現地についてからのことはしっかりリサーチが必要ですね。
でも、現地はちょっと心配。少しはないと。。。。ということも多いですよね。
僕は、乗り換え(トランジット)の時に、「あっ、ちょっとコーヒーが飲みたい」や「小腹がすいた」ということも多く、現地通貨を5千円から1万円分ぐらい持っていきます。
あとは、現地でクレジットカードでキャッシングも多いですね。もちろん、帰ってきてからクレジットカードの支払い請求を見ると手数料をしっかり取られていますが、以下にお勧めする銀行のレートと似たり寄ったりですから、現地で様子を見ながら現金を引き出すと無駄遣いをせずに結果的に節約となります。
また、両替の方法はいろいろ最近ありまして、いろんな両替会社を使うことで余計な手数料を最小限に押されることも可能です。(例えば、マネーパートナーズとか・・・)これは、また今度紹介しますね。
海外旅行ならマネーパートナーズの外貨両替が日本最安! | FX・証券取引のマネーパートナーズ -外為を誠実に-
今日は、『羽田空港で急に両替するにはどこが良いか』がお題です。
羽田の両替所
羽田には、1階/2階/3階/出国後エリアに両替所があります。どこで替えるのが良いでしょう?
フロア | 会社名 | 営業時間 | 電話番号 |
---|---|---|---|
1階 | みずほ銀行 | 8時30分〜20時00分 | 03-5708-0291 |
2階 | みずほ銀行 | 24時間 | 03-5708-0320 |
3階 | みずほ銀行 | 24時間 | 03-5708-0330 |
三井住友銀行 | 24時間 | 03-3747-0041 | |
出国後 エリア |
SBJ銀行 | 24時間 | 03-5756-6446 |
トラベレックスジャパン | 5時30分〜25時00分 | 03-5708-3180 | |
みずほ銀行 | 24時間 | 03-5708-0351 |
ズバリどこが良いかというと
出国後のSBI銀行で両替すべきです。
これで、他に比べてレートだと米ドルで2-5円程度変ります。大きな額だと結構なお金になります。
SBI銀行>みずほ銀行・三井住友銀行>トラベレックスジャパン の順番です。
出国前であってもトラベレックスはもっともレートが悪いのでやめましょう!みずほ銀行と三井住友ならばどちらでもよいです。
あと、SBI銀行で替えるときは、いかのサイトでかならずクーポンをゲットしないといけません!!これで手数料がかなり削減できます。これで万全です。
ご参考になれば。
ルイス・カーン設計 フィッシャー邸の新しいオーナー
ルイス・カーンって知ってますか?
こんにちは、店長のしみずです。今日のお題は、ルイス・カーンという建築家が設計したフィッシャー邸という個人の家です。
カーンは、建築界では巨匠として扱われていますが、小さな公共住宅から建築設計の経験をスタートしています。戦争を挟んで仕事がない時期も多く、社会性の高いローコスト住宅を供給する社会派の建築家としての実績が多分にあるのです。この点が、店長としてはかなり興味のあるところです。イェール大学で設計したイエール大学アートギャラリー(1951年 - 1953年)の時にすでに50才、実質的な建築界のデビュー作兼代表作ともいえるペンシルベニア大学リチャーズ医学研究棟(1959年 - 1965年)は、なんと58歳の時です。なんとも遅咲きの巨匠と言えるでしょう。それまでに取り組んだ様々なプレファブ住宅やローコスト中の研究は、あまり資料がないですが、むしろこちらの活動の方がとっても興味ありますね!
20世紀最後の巨匠と言われるルイスカーン
ルイス・カーンは、エストニア出身で、両親のがアメリカに移住したためにアメリカに移りました。特に、アメリカ東部で活躍した建築家です。構造と意匠が高度に融合したデザインが特徴で、数多くの歴史に残る建築をアメリカだけではなくインドやバングラデシュなど海外にも残してきました。
カーンは、多くの大規模プロジェクトを引き受けるさなかにも、小さな個人住宅を何件か手掛けています。その一つがフィッシャー邸です。2つの正方形の平面の一つを45度振って接続したシンプルな平面でありながら、敷地に高低差を利用して上下方向に動きがあります。木の外壁はとてもきれいに手入れされていて、毎年ニスを塗り替えて外壁の自体も取り換えています。
いやそうだったというべきでしょう。フィッシャーさんは亡くなって、奥さんも引っ越してしまい、今は管理が行き届いていません。いや、どうやら新しいオーナーが・・・。
フィッシャー邸は売りに出されていました 60万ドル
2011年には、National Trust を通してなんとフィッシャー邸は売りに出されました。価格は、なんど$60万ドルです。日本円では6500万ぐらいでしょうか?お金があって、フィラデルフィアに仕事があれば。と思ってしまいますね。この値段は、都心のマンションならば70平米ぐらいのものと同様です。しかし、メンテナンスにはかなり費用と時間がかかるでしょう。でも興味ありますね。できるならば住んでみたい!そう思う人は多いのでは!
日本でいえば、吉村順三の「軽井沢の山荘」が売りに出されているようなものでしょう。それにしても、かの有名なルイスカーンの住宅、引く手あまたなのかと思いきやそうでもないようです。
新しいフィッシャー邸のオーナー
以下の記事によると、チャールズさんとビアンカさんが新しいオーナーのようです。新しく住むのはどんな感じなのでしょうね。ルイス・カーンの家とはいえ、なんといってもフィッシャーさんのために作った家なのです。何をどこまで、どう変えて良いのか?いやなかなか変えるに変えられないですよね。かといって、中を保存して、そのままの状態を保ちながら住むのはどうなのだろう?きっと住みにくいですよね。
<以下のサイトも参照ください>
家は住んでこそ
こうした歴史的に貴重な建物を保存する方法はいくつかあります。
ひとつは、国などが重要文化財の指定を行うことで補助金から保存を進めていく方法です。しかし、実際にはこれは国がオーナーになるわけではないので、保存には相応のお金がかかる一方で、内部や外部の変更が許可なく出来なくなるなどの縛りが発生します。
二つ目、ナショナルトラストなどの民間団体が行う場合は、家を訪問型にすることで一定の入場料を取り、そのお金を保存に役立てていく方法です。これは、持続的な保存方法としては最も当てにできるものでしょう!
三つ目は、だれが人が新しいオーナーとして買い取って実際に住むことです。
フィッシャー邸の場合は、この最後の策が取られました。
以下に写真がありますので、見ていただきたいのですが、特徴である外壁は大変残念ながらニスがはがれて、非常に傷んでいました。人がすまない家は、こういう風になるのだと改めて実感します。
太平洋の島しょ部には「家は生きている」という考え方があります。これは、住んでいる家は更新され、空気が流れ、音が響き、ヒトの出入れが発生し、メンテナンスされます。つまり、新陳代謝が起こりますね。しかし、すまなくなった家は、こうした新しい新陳代謝がなくなます。こうした家には死が訪れます。ナショナルトラストによる保存は、どうなんでしょう?生きているとも言えず、かといって死んでいるわけではない。仮死状態のまま、いろんなひとが訪問するようなイメージでしょうか?
やっぱり家は人が住んでこそ。新しい住人は、カーンへのリスペクトをもちながらやはり「生きている家」を存続させるべく、新陳代謝を行ってほしい。たまに使うような週末住宅ではなく、実際にがっつり住んでほしい。店長の個人的意見としては、その過程で当然新しい息吹を家に与えるべく変えていっても良いのだと思います。
住所&地図
197 East Mill Road, Hatboro, Pennsylvania
ノーマン・フィッシャー邸 1960-1967(59-66)
Norman Fisher House
https://www.facebook.com/FisherKahn/info
写真
近所に住む人に許可を取ってから、隣の敷地からの写真やフィッシャー邸で撮影した写真です。