カード付帯の海外旅行傷害保険で十分なのか?
海外旅行傷害保険って入ってますか?
皆さんは旅行するときに海外旅行傷害保険に入っていますか?
(海外旅行では、空港などにもあって定番ですね)
だいたい、1週間だと最も安いプランで4、5千円かかるのでちょっと迷いませんか?ちなみに、店長の場合は、入ったりはいらなかったりです。
しかし、特にアジアなど途上国に行くときは、おなかの調子が悪くなることも多いので入ることも多いです。一度タイに行ったときには、ひどい下痢になってバンコクの大きな病院でお世話になりました。こういった経験があると、保険のありがたさが身に沁みます。
日本人は保険好きですが(米国やヨーロッパに比べると圧倒的です)、海外旅行傷害保険は、一度海外で病院のお世話になると今まで払っていた保険料などはあっという間に回収できます。例えば、カンボジアでまともな病院にいけば、数日で数十万のの請求です。また途上国で深刻な病気にかかり、例えばタイの大きな病院に飛行機で緊急搬送の場合は、数百万円~1千万円と言った費用が掛かる場合もあります。
しかし、毎度、海外旅行傷害保険に入るのはどうか?4、5千円かかるのでもったいない。カード付帯の海外旅行傷害保険でなんとかならないか?と思う方も多いかと思います。
エッジをハイクする場合は、安全が重要ですからなおさらですね。
どんな保険項目をよく使うのか?
保険とは宗教みたいなもので、不安な要素を、それぞれの人がどう考えるかがまず重要です。保険商品は良くできていて、掛け捨ての安い商品はそれなりの保証です。海外旅行傷害保険は、もちろん掛け捨てですが、重要なのは「どれを使うことが多いか?」ですね。まず保険項目を見てみましょう。
例えば、エポスカード付帯の海外旅行傷害保険
保険の種類 | 保険金額 |
---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 最高500万円 |
傷害治療費用 | 200万円(1事故の限度額) |
疾病治療費用 | 270万円(1疾病の限度額) |
賠償責任(免責なし) | 2000万円(1事故の限度額) |
救援者費用 | 100万円(1旅行・保険期間中の限度額) |
携行品損害(免責3,000円) |
20万円(1旅行・保険期間中の限度額) |
この中で、重要なのはどれなのでしょう?以下のデータを参照ください。
■事故発生率:3.88%(昨年度より0.3ポイント悪化)
■事故に遭う確率:26人に1人(保険金支払件数/海外旅行保険加入者数)
(参考:https://www.jihoken.co.jp/data/travle/da_tr_index.html)
そう、100回旅行に行くと4回ぐらいなにかある!
26回行くと1回ぐらいなにかあるそんな確率です。
■ 1位:治療・救援者費用(45.7%)、2位:携行品損害(36.7%)、3位:旅行事故緊急費用(14.7%)
海外旅行保険で最も事故が多い補償項目は「治療・救援費用」(割合45.7%、前年比94.7%)で、腹痛・風邪などの疾病やケガによる治 療費用、救急車などの交通費や医療通訳費、入院した際に家族が現地に駆けつける場合の渡航費用、日本や第三国までの医療搬送費用などを補償します。
次いで多いのが「携行品損害」(割合36.7%、前年比105.3%)であり、スーツケースやカメラなどの手荷物の盗難や破損の補償です。
3番目は「旅行事故緊急費用」(割合14.7%、前年比106.1%)であり、航空機の遅延や欠航、航空会社に預けた手荷物が現地に届かないなど、予期せぬ偶然な事故により負担を余儀なくされた費用(交通費、宿泊費、食事代など)をお支払いする特約です。
2012年度は台風・大雪・強風などの影響で航空便に影響が出たことから同費用の割合が増加しました。上位3項目で、全体の97.1%に達しています。海外旅行保険の最も重要な役割が、旅先での病気やケガの治療費など身体に関わる補償であることは変わりませんが、手荷物の破損や航空機の遅延時など様々なトラブルに対し海外旅行保険が利用されていることがわかります。
上位3項目で、97%に達していますね。
まとめると、海外旅行に26回行くと1回ぐらいなにか予期しないことがあり、その内容は治療・救援者費用(45.7%)、2位:携行品損害(36.7%)、3位:旅行事故緊急費用(14.7%)といったところです。
これは、店長の経験にも当てはまります。1位と3位は経験済みです。2位もありますが、実際に保険が下りるには警察に証明書を書いてもらったり、結構面倒なんです。そのため、安価なものであれば手続きをしないこともあります。
とはいえ、見るべき項目はこの3つに絞られます。それでは、あらためて、表を見てみましょう!
エポスカード付帯の海外旅行傷害保険
保険の種類 | 保険金額 |
---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 最高500万円 |
傷害治療費用 | 200万円(1事故の限度額) |
疾病治療費用 | 270万円(1疾病の限度額) |
賠償責任(免責なし) | 2000万円(1事故の限度額) |
救援者費用 | 100万円(1旅行・保険期間中の限度額) |
携行品損害(免責3,000円) |
20万円(1旅行・保険期間中の限度額) |
重要項目
治療・救援者費用:200万~270万
携行品損害:20万まで
旅行事故緊急費用:なし
となります。これらの項目は、例えばエポスカードは無料のカードですし、自動付帯しているので助かります。
携行品:人にもよりますが、店長の場合は携行品の20万で十分です。
旅行事故緊急費用:これは航空機の遅延や欠航、航空会社に預けた手荷物が現地に届かないなど、予期せぬ偶然な事故により負担を余儀なくされた費用(交通費、宿泊費、食事代など)です。
荷物が全部なくなったら結構つらいですね。荷物が遅延ならば、かかるお金は、まあ多く見積もって3-5万程度でしょう!これはいざとなれば、自分で出費はありえるかもしれません。
金額的に大きな問題は、治療・救援者費用:100万~270万です。これで足りるのでしょうか?
以下で、高額事故について実際にかかった金額を見てみます。
(参照: https://www.jihoken.co.jp/data/travle/da_tr_index.html )
■シニア層(65歳以上)を中心とした高額事故が多く発生
高額事故上位5ケース(治療・救援費用保険金支払対象)
No | 国名 | 事故状況 | 年代 | 保険金額 |
1 | トルコ | 頸椎骨折・脊髄損傷チャーター機で医療搬送。 | シニア 65歳以上 |
約4110万円 |
2 | カナダ | 救急車で搬送。チャーター機でシアトルまで医療搬送。 | シニア 65歳以上 |
約3700万円 |
3 | グアム | 膵炎・腹膜炎・腎不全と診断され入院・手術。チャーター機で医療搬送。 | 64歳以下 | 約2716万円 |
4 | ハワイ | ホテル前のビーチで海水浴中におぼれ心肺停止。医療搬送。 | 64歳以下 | 約1811万円 |
5 | オーストラリア | スノーボードのジャンプで着地に失敗しヘリコプターで搬送。 | 64歳以下 | 約1461万円 |
(引用: https://www.jihoken.co.jp/data/travle/da_tr_index.html 一部省略あり)
以上から、まとめると、
1位:4100万円(トルコ)
2位:3700万円(カナダ)
3位:2700万円(グアム)
4位:1800万円(ハワイ)
5位:1400万円(オーストラリア)
かなり高額ですね。これでは全然足りません。もう一つ違うデータを見てみましょう。
(エイチ・エス損害保険のデータをもとに「治療費・救援者費用」の請求実績
http://hokensc.jp/kaigai/hitsuyou.html )
都市 | 事故状況(要約) | 保険金額 |
---|---|---|
カンボジア | バイクタクシーに乗車中、車に追突され現地にて入院。バンコクへ搬送され再入院 | 約600万円 |
インドネシア | 強盗にナイフで刺され、現地病院で現地にて入院 | 約350万円 |
タイ | 硬膜下血腫と診断され現地入院。日本から家族が救援者として駆けつけた | 約350万円 |
中国 | 盲腸で手術、入院。日本から家族が救援者として駆けつけた | 約200万円 |
ベトナム | 階段を踏み外し落下、手首を骨折し現地で手術・入院。帰国することになった | 約128万円 |
韓国 | 嘔吐と下痢で現地の病院を受診したところ、急性胃腸炎と診断され入院した | 約22万円 |
シンガポール・マレーシア | 左足首の捻挫で現地病院にて受診 | 約21万5,000円 |
インド | 犬に噛まれて現地の病院を受診、狂犬病の予防接種を受けた | 約13万円 |
フィリピン | シュノーケリング中に毒をもったサンゴに接触。身体の一部に炎症が起きたため、現地の病院にて応急処置を行った。帰国後に入院 | 約11万5,000円 |
トルコ | 頭痛、腹痛、発熱などの体調不良で受診 | 約8万5,000円 |
台湾 | サーフィン中に他人のサーフボードが頭にぶつかり負傷。現地で治療を受け、帰国後も病院に通った | 約2万円 |
(引用:http://hokensc.jp/kaigai/hitsuyou.html )
こんな感じですと、治療・救援者費用:100万~270万でカバーできるモノもあります。
あとは、これをどう考えるか?旅行に出て何かある確率が、26回行くと1回ぐらいなにかあるので4%としましょう!
その4%の内訳は、治療・救援者費用(45.7%)、携行品損害(36.7%)、旅行事故緊急費用(14.7%)でした。
たまたま4%に入ってしまったとして、治療救援である確率は45%、つまりだいたい半分です。
その金額が、200万を超えることがある確率は・・・・・。
と考えてみます。
あとは、リスクをどうとるのかについては、各個人の考え方によります。
では、ここではエポスゴールドと、会費が必要なエポスプラチナも見てみましょう!
エポスゴールド付帯の海外旅行傷害保険
エポスゴールドカード | |
---|---|
傷害死亡・後遺傷害 | 最高1,000万円 |
傷害治療費用 1事故の限度額 |
300万円 |
疾病治療費用 1疾病の限度額 |
300万円 |
賠償責任(免責なし) 1事故の限度額 |
2,000万円 |
救援者費用 1旅行・保険期間中の限度額 |
100万円 |
携行品損害(免責3,000円) 1旅行・保険期間中の限度額 |
20万円 |
エポスプラチナ付帯の海外旅行傷害保険
保険金の種類 | 保険金額 | |
---|---|---|
本人 | ご家族※1 | |
傷害死亡・後遺傷害 | 最高1億円 | 最高2,000万円 |
傷害治療費用(1事故の限度額) | 300万円 | 200万円 |
疾病治療費用(1疾病の限度額) | 300万円 | 200万円 |
個人賠償責任(1事故の限度額) | 1億円 | 1億円 |
携行品損害(免責金額3,000円) | 100万円 | 100万円 |
救援者費用等(1旅行・保険期間中の限度額) | 200万円 | 200万円 |
航空機遅延費用等 | 2万円(1回の遅延の限度額) | 2万円(1回の遅延の限度額) |
航空機寄託手荷物遅延等費用 | 10万円(1回の遅延の限度額) | 10万円(1回の遅延の限度額) |
まとめると、
重要項目
エポスゴールド:
治療・救援者費用:200万円~300万円
携行品損害:20万円まで
旅行事故緊急費用:なし
エポスプラチナ:
治療・救援者費用:200万円~300万円
携行品損害:100万円まで
旅行事故緊急費用:2~10万円
ゴールドとプラチナにして違う点は、
治療・救援者費用の最高額が300万円になっている点。
あとプラチナは救援者が200万円になっている点と、実は家族保険がついています。
重要なのは、
治療・救援者費用を、300万でよいか、無制限にしたいのかです。
つまり、この無制限を4-5千円払うかどうかとなります。
店長の結論
店長は、基本はカード付帯で行こうと思います。しかし、行く場所や自分の体調、持病の如何によって追加で入るのもアリかなと思います。
日々の健康管理をしつつ、調子がすぐれない場合は、追加保険でカバーするのが店長の考え方です。
エッジハイカーの皆さんの参考になればと思います。